夏休みこども講座を終えて

saginomiyaryo

2022年08月31日 16:20

 地域包括支援センターさぎの宮が担当する地域で、認知症による行方不明者が出ています。
オレンジメール(行方不明者情報)の配信件数が増えており深刻な問題です。
認知症の人にやさしいまちになれば…と願っているだけでは、地域は変わりません。
誰かが変えてくれるのを待つほど、時間に余裕はなさそうです。

 「私たちに何かできることがないか…」
子どもたちに向けた認知症サポーター養成講座は、私たちにとって垣根を越えた挑戦でした。
 当日は小学生11名とその保護者の参加がありました。後日ある保護者が教えてくれました。
「出かけるとき、子どもがオレンジリングをつけていった。理由を聞くと、これは認知症サポーターの目印だからと胸をはって言っていた。」と。
大変うれしく思いました。参加者のアンケートを見ても、やってよかったと思いました。

 若い世代は、防犯の観点から「知らない人にはあいさつ(声かけ)しないように」と教えられているかもしれません。それでも、「認知症の人が家に帰れなくなった場合、見かけた人が声をかけてあげなければ、家に帰ることができない」ということを知ってほしいと思います。直接、声をかけなくても、大人に知らせてほしいのです。

 今回、地域のみなさまにご協力いただきまして、無事開催することができました。
小学校へのつなぎをしてくださいました笠井協働センター館長さま、ご参加くださいました小学生・保護者のみなさま、笠井地区自治会連合会長さま、笠井地区民児協会長さま、本当にありがとうございました。


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